外国為替市場の「市場」とは?
外国為替市場といっても、証券取引所や商品取引所のような、物理的な取引所が存在しているわけではありません。
といいますのも、実際には、EBS(電子ブローキング・システム)の画面上で、全体の90%以上の取引が行われているからです。
なお、外国為替市場は、各銀行が電話やその他の通信手段を利用して、相互に価格を提示しながら取引を行う「オープン市場」というのが原則となっています。
外国為替市場と株式市場の価格の相違は?
株式市場では、その瞬間に証券取引所で取引された価格が唯一の価格となります。
一方、外国為替の世界では、銀行の当事者同士が相対で、お互いに納得する価格を決めますので、世界中で複数の価格が存在することになります。
例えば、QUICKやロイターなどの様々な情報ベンダーが配信する為替レートが、それぞれ違うというのは、こうした理由からなのです。
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