スポット取引(ロールオーバー方式)とは?
スポット取引というのは、2営業日後に決済をするものですが、これをそのまま適用すると、通常、通貨の受け渡しなどを行わない個人投資家は、それまでに必ず反対売買(差金決済)をして、ポジションを閉じる必要があります。
しかしながら、これではかなり使い勝手の悪い取引と言わざるを得ません。
そこで、FXでは、その日の終わり(翌日のはじめ)に未決済のポジションを繰り延べるオペレーションを行います。
わかりやすく言うと、「翌営業日もの対翌々営業日もの」のスワップ取引を行って、決済日を1日づつ繰り延べていくのです。
スポット取引の「ロールオーバー」というのは、このことをいうのです。
つまり、本来は2営業日後に決済をしなければならないスポット取引でありながら、実質的には決済日が無期限に延長され、投資家は決済日を気にすることなく為替の取引を行えるのが、ロールオーバー方式なのです。
ロールオーバーの作業は誰が行うのですか?
ロールオーバーの作業は、投資家が特別なことをする必要ななく、FX取引業者が自動的に行います。
なので、当然、手数料も不要です。
なお、スポット取引のロールオーバーを行う際には、通貨ペア間の金利差(スワップポイント)の受け払いが生じます。 |