チャートの欠点は?
前述した時間に関すること以外にも、トレンド系チャートには、トレンドを見極めるために複数の線を引くという問題点をあげることができます。
具体的には、代表的なトレンド系チャートである一目均衡表は5本、ボリンジャーバンドに至っては6本も線を引きます。
また、オシレーター系チャートの場合には、売買シグナルが頻繁に出現するという問題点があります。
このように、何本も線を引いたり、売買シグナルが頻繁に出現すれば、どれかは当たるだろうというのがテクニカル分析に批判的な人たちの意見のようです。
ファンダメンタルズ分析と合わせて利用する
テクニカル分析が全く使えないというわけではないのですが、最近は、雑誌や書籍にあまりにもテクニカル分析が誇大表現されているものが多くなっていますので、ある意味注意も必要であるということです。
例えば、企業の業績が悪化すれば、テクニカル分析においていくら買いシグナルが発生られていようとも株価は下がります。
また、アメリカが断固とした為替政策を遂行すれば、テクニカル分析でどのようなシグナルが発せられようとも、米ドルはアメリカの為替政策が推し進める方向に動きます。
つまり、テクニカル分析だけを盲目的に信じていたら危険であるということです。
よって、テクニカル分析を学ぶ際には、その本質を踏まえて、何か1つ得意な分析手法を習得し、ファンダメンタルズ分析と合わせて利用することをオススメします。 |