ドル/円レートとは密接な関係がある
米ドルは日本人にとっては最もなじみのある外国通貨です。
テレビのニュース番組でも1日に何度も、日経平均の動向とともにドル/円の為替レートが報じられますので、いまだいたい1ドル=何円あたりの水準なのかというのは、何となく頭に入っている人も多いと思います。
では、なぜドル/円の為替レートは日本のニュースで報道されるのでしょうか。
これは、ドルが世界の基軸通貨だからであり、また、実質的にドル/円の為替変動が私たちの生活にもかかわってくるからです。
また、外国に製品を輸出している企業であれば、1ドル当たりわずか1円の変動でも、経常利益が数千万円、あるいは数億円という単位で変わってきますので、その影響は回りまわって国民全体に及んでいくからです。
ドル/円相場の重要性
ドル/円相場というのは、他の通貨と円の相場を考えるうえでも重要な意味を持っています。
例えば、ユーロが円に対して上昇している局面において、単純に円を売ってユーロを買う投資家が増えたと考えるのは早計です。
これは、実際には、ユーロがドルに対して上昇し、円がドルに対して下落した結果として、ユーロ/円が上昇している可能性もあるからです。
これは、ユーロだけでなく、ポンド/円や豪ドル/円についても同じです。
このような背景がありますので、好き嫌いとは関係なく、ドル/円の動向には常に注意を払う必要があります。
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