外国為替の動向は実需のみでは説明できない理由
世界的に見ますと、現在では実需を伴う外国為替取引の割合というのは非常に少なくなっています。
具体的には、世界の外国為替取引の90%以上が投機・投資目的の取引で、その残りが実需を伴う取引であるといわれています。
これについては、IMF(国際通貨基金:International Monetary Fund)の2006年度統計によれば、1年の世界貿易取引額は12兆ドル(およそ1440兆円、1ドル=120円換算)であるのに対して、BIS(Bank for International Settlement:国際決済銀行)の2007年度統計によれば、1日の外国為替取引量は3兆2000億ドル(およそ384兆円)となっています。
つまり、これは世界貿易取引高1年分というのは、外国為替取引量の4日分ほどしかないといことであり、投機・投資目的の取引がいかに多いのかということが、統計資料からも垣間見ることができます。
このような背景がありますので、外国為替の動向について実需のみで説明することについて限界があるといえます。
経済指標とは?
経済指標というのは、国の経済状態などを示す様々な指標のことをいいます。
なお、経済指標は、主にファンダメンタルズ分析で用いられます。 |