為替市場が取引されている場所は?
外国為替市場には、卸売市場と小売市場があり、卸売市場のことを「インターバンク市場」、小売市場のことを「対顧客市場」と呼びます。
インターバンク市場とは?
インターバンク市場というのは、銀行同士で外国為替取引を行っている市場のことをいいます。
また、英語でインター(inter)は「中・間・相互」、バンク(bank)は「銀行」という意味なので、インターバンク市場と呼ばれています。
なお、商品やサービスを売買する場所のことを英語で「Market」(マーケット)といいますが、日本語では魚や野菜といった商品そのものを売買する場のことを「市場(いちば)」、株や債券、外国為替といった金融商品などを売買する場のことを「市場(しじょう)」というように呼び方を分けています。
なので、こうした慣習から、インターバンク市場も「インターバンクいちば」ではなく「インターバンクしじょう」と呼びます。
対顧客市場とは?
対顧客市場には、大法人と対個人があります。
対法人は銀行とその他の金融機関、事業法人との間で行われる外国為替取引であり、対個人は銀行と個人との間で行われる外国為替取引です。
例えば、海外旅行者が円と外貨の交換をする、最寄の銀行や空港の銀行ブースも対顧客市場の1つです。 |