対法人と対個人では異なる
対顧客市場で取引される外国為替レートというのは、インターバンク市場で取引されている外国為替レートを元に決められています。
また、対顧客市場での外国為替レートの決定方法は、次のように対法人と対個人では大きく異なります。
■対法人
⇒ 対法人の場合、銀行は顧客※から建値を求められるたびに、銀行間で取引されている為替レートにその顧客の信用力に見合った手数料を加えて、買値と売値を提示して取引します。
※他の金融機関、事業法人、最近ですと外国為替証拠金取引などです。
■対個人
⇒ 対個人の場合は、銀行は1日中同じ外国為替レートを提示して取引します。
なお、これは銀行の窓口などで円と外貨の交換を行う小口の顧客が対象となっていますが、海外旅行や出張によく行かれる方でしたら、銀行の窓口での為替レートは、その日は1日中同じであることはご存知かもしれません。
インターバンク市場とは?
インターバンク市場(卸売市場)は、銀行同士で外国為替取引を行っている市場であり、銀行のみが参加できるところです。
なお、ここで為替の卸値が決まります。 |