金(ゴールド)は市場が受け入れた価格が妥当な価格
金価格を先読みするときに重要になるのは、金市場に今後も継続的に金融市場からマネーが流れ込むかどうかということになります。インフレが起こるとそれは加速度がつき、金価格の上昇も加速させます。
自然の産物である金には妥当価格を測るモノサシがないことから、市場が受け入れた価格が妥当な価格ということになります。
いわゆる価格の高値慣れが生じたときに、そこに投資マネーが乗ると、一気に価格の上ブレ、すなわち金バブルが起こる可能性もあります。
よって、今後の金融市場の動向が非常に重要になってきます。
ITバブルとはどのようなものですか?
ITバブルは、ドットコムバブルとかインタネットバブルとも呼ばれます。
1998年頃から2000年の初めにかけて、インターネットの存在感が高まるにつれて、アメリカを中心に情報・通信関連やインターネット関連企業に注目が集まり、世界的な低金利も手伝って、各国でIT関連銘柄の株価は大きく上昇しました。
そして、ほとんど利益の出ていない企業や赤字の企業であっても、それまでの常識では考えられないような高値がついたのです。しかしながら、アメリカの金利が上昇し始めた2000年3月になると急速に株価が下落しました。
これにより、日本でも急速に株価を伸ばしていた携帯電話販売業の光通信が、架空取引の発覚などの影響もあって暴落、その3か月後には67分の1になってしまいました。
その後、アメリカは同時多発テロに襲われ、消費はいっそう冷え込むことになり、アメリカの金融当局は低金利政策を実施しましたが、今度はそれが住宅バブルの原因となるのです。
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