「金」と株式・債券との違いは?
「金(ゴールド)」が株式や債券と大きく違うのは、「金」には「金」そのものに実物としての価値があるということです。
株式の場合は、発行する企業の経営が悪化すれば株価が下がり、倒産したら文字通り紙くずになってしまう可能性もあります。
また、国債や通貨も、国の財政状況によっては価値が暴落するかもしれません。これは、これらの資産の価値が、発行体の信用によって支えられているからにほかなりません。
一方、実物資産である「金」は、それ自体に世界的な信用力があるので、たとえ価格が下落することはあっても、無価値になることはありません。
よって、「金」は資産保全という面から見ても、非常に有効な投資商品であるといえます。
「金」と株式・債券の関係は?
一般に、金価格が上昇すると株式や債券の相場は下落しやすく、金価格が下落すると株価や債券価格は上昇しやすくなる傾向にあります。
最近は、リーマンショックにより世界の株価が大暴落する中で、信用リスクのない「金」の価格が上昇し、2009年3月には史上最高値の1トロイオンス=1030ドルを付けました。
「金」と株式・債券の値動きについては、逆相関、あるいは相関性が低いといえます。 |