外貨投資の歩き方



有事の金は国際通貨(無国籍通貨)

有事の金とは?

2001年の米同時多発テロの際、株価は暴落しましたが、金価格は反対に上昇しました。

「有事の金」というのは、戦争や政情不安など一旦有事が起こると、その関係国の通貨や株式、債券などの信用リスクが高まり、そこから逃避した投資資金が信用リスクとは無縁の「金」に流入しやすくなることをいいます。

かつては「有事のドル」といわれることもありましたが、世界同時不況による米財政赤字の膨張により、ドルの信認は低下傾向にあります。

有事に資産といえば、今はドルよりも「金」が注目されているということになるのではないでしょうか。

金価格が公正な価格という理由は?

為替相場を度外視すれば、「金」というのは世界中どこでも公正な価格で換金することが可能です。

というのは、「金」は、24時間いつでも世界中のどこかのマーケットで取引されていますので、極端な高値や安値はすぐに調整されるからです。

例えば、海外旅行中に突然現金が必要になり、身に付けていた「金」の装飾品を売ったとしても、正規の金取引商であれば、国際相場に基づく適切な値段で買ってくれるはずです。

これも「金」が国際通貨(無国籍通貨)といわれる所以であり、このような価格の透明の高さも「金」の大きな魅力の1つといえます。


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