契約書や約款の重要性
一般に契約書や約款というのは、小さな文字で難解な用語が羅列されているものです。
しかも重要なリスクに関することは、欄外にさらに小さな文字で但し書きとして記述されていることも多いです。
しかしながら、契約書に記述されている内容に署名・捺印した以上は、顧客がすべての項目に目と通して、内容を理解したものとみなされますので、あとでトラブルが生じたとしても、その多くは事業者側に有利な証拠となってしまいます。
よって、一人前の投資家としては、自分が扱う取引の内容については、当然熟知しておく必要があります。
これは、たとえ何か知らないことがあっても損をするのは自分なので、必須といえます。
そういった意味でも、過去の自分の経験や知識の外にある取引に取り組もうとする場合には、その内容を細かいところまでしっかり押さえておく必要があります。
証券の現物取引の経験しかない投資家が、FXのようなレバレッジの効いた取引を行うと、往々にして現物取引と同様の意識で売買してしまい、取り返しのつかない損失を抱えてしまうことがありますので、注意が必要です。
FXというのは、株式の信用取引以上にレバレッジの効いた取引だからです。
また、レバレッジ取引には、その取引ならではの売買の仕方というものがありますが、その売買の仕方以前に、取引のルールを頭に入れておかなければならないのは当然のことといえます。
投資家であれば、誰でもすぐに取引を開始して利益を上げたいと考えるのはわかるのですが、損失を出してからでは遅いですから、契約書や約款などの必要書類には必ず目を通して、内容を十分理解するようにしてください。
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