各米国経済指標にはどのような特徴がありますか?
主な米国経済指標の見方としては、次のようなものです。
■消費者物価指数
⇒ 労働省から発表される、消費者が購入するモノやサービスの価格を表す指数です。
⇒ インフレに関する最も重要な指標の1つであり、前年同月比で示されます。
■非農業部門就業者数増減
⇒ 農業以外の産業で働く就労者の増減をまとめたもので、労働省から発表されます。
⇒ 景気のトレンドを占う重要な指標で、特に製造業の就労者数の動向が注目されています。
■企業在庫
⇒ 商務省が毎月発表する、企業在庫の循環を判断するための指標です。
⇒ 製造業、卸売業、小売業に分けた上で、耐久財、非耐久財の在庫水準が発表されます。
⇒ 在庫については、これからどんどん売るための在庫なのか、売れ残りの在庫なのかが単独ではわかりませんので、他の指標との組み合わせで利用します。
■シカゴ購買部景況指数
⇒ シカゴ購買部協会がシカゴ地区にある製造業の購買部担当者に聞き取り調査した景況感などを指数化したものです。
⇒ デトロイトの自動車メーカーやピッツバーグの鉄鋼メーカーなども対象になるほか、その月の状況が月末に発表されるのが特徴的です。
■NY連銀製造業景況指数
⇒ 全米に12ある連邦準備銀行(連銀)の要であるNY連銀が毎月発表している指標であり、具体的には、ニーューヨーク州の製造業を対象にアンケートした景況感や経済活動の現況などを指数化したものです。
■コンファレンスボード消費者信頼感指数
⇒ 消費者マインドを指数化した代表的な指標の1つであり、民間の経済研究所であるコンファレンスボードが毎月発表しているものです。 |