金価格上昇の外部要因は何ですか?
金価格が上昇している最大の外部要因としては、次の2つのことが挙げられます。
■ドル安(金融危機対応に伴う米国の巨額の財政赤字)
⇒ ドル安に象徴される米国の衰退を表しています。金利の引き下げとイラク戦争による財政赤字の急速な進行は、金価格の上昇に拍車をかけました。
■米国の超金融緩和策(金融危機による景気刺激策)
⇒ 金利のつかない金(ゴールド)は、低金利になるほど価格が上昇しやすいからです。また、国際情勢が不安定になったことも金価格上昇の素地になったといえます。
金価格上昇の内部要因は何ですか?
金価格が上昇している最大の内部要因としては、次の2つのことが挙げられます。
■投資家層の裾野の拡大
⇒ 金ETFの誕生を受けて、機関投資家が金市場へ参入したことが挙げられます。また、もともと金を大量に買うインドと中国の経済成長が加速したこともあります。
■産金量の低下
⇒ 金はもう残された金脈が採掘困難な場所にしか存在しないことから、容易に増産できない事情も影響しています。
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