外貨投資の歩き方



パラジウムの供給は寡占状態

パラジウムの主要産出国は?

パラジウムの主要産出国は、ロシア、南アフリカ、北米(米国・カナダ)の三国・地域となっており、この三国・地域で、全体のおよそ90%を占めています。

こうしたパラジウムの供給事情を見ますと、明らかに寡占状態であり、しかも50%強をロシア一国が産出している現状では、ロシアが供給量を調整するだけで、パラジウムの価格は容易に上下することになります。

ただし、供給量=産出量ではありません。

これは、ロシアのように少なからぬ政府在庫を抱えている国もあり、また回収し、リサイクルされるパラジウムもあるからです。

パラジウムETFに投資はロシア政府の動きに注視

ロシアが政府在庫を放出し、輸出を増加させれば、供給が増加し、価格は下落します。反対に、輸出を控えれば、需要が増加し、価格は上昇します。

実際、パラジウムが史上最高値を付けたときは、ロシアが意図的に供給を遅らせることで、値を吊り上げていったと言われています。

寡占状態の商品というのは、価格が高止まりしやすいですから、もしパラジウムETFに投資しようと考えている場合には、ロシア政府の動きには注視していく必要があります。

とはいえ、市場は実際の需要と供給よりも、投資家(参加者)の思惑で動く傾向がありますので、実際にロシア政府が供給を調整しなくても、「ロシアが供給を減らしそうだ」と市場参加者が予測すれば、パラジウムの市場価格は上昇しますし、反対に、「ロシアが外貨獲得のために、供給を増やしそうだ」と予測すれば、価格は下落していきます。


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