貴金属バスケットETFはリスクが低減される?
貴金属バスケットETFの最も大きな特徴は、単品で分散投資を実現したことにあり、また、分散投資の一番のメリットはリスクの低減にあります。
なお、どのような金融商品にも程度の差こそあれリスク、すなわち損失を出す可能性は存在しています。
どのようなリスクがあるの?
リスクには、次のように様々なものがあります。
■信用リスク ⇒ 株式や債券の発行体が経営破綻するリスクです。
■価格変動リスク ⇒ 株式や債券などの価格が上下するリスクです。
■為替変動リスク ⇒ 外貨建て商品の為替レートが変動するリスクです。
■カントリーリスク ⇒ 国の財政が破綻するリスクです。
具体的には、例えば、リスクが低いといわれる銀行預金であっても「経営破綻リスク」は存在しますし、国債であっても「カントリーリスク」を抱えています。
つまり、どのような金融商品で運用したとしても、リスクがゼロになるということはないということです。
実際、現物の不動産にしても、宝飾品や美術品にしても、常に「価格下落のリスク」や「自由に売買できないリスク」などがつきまとっているわけで、これは、金ETFや銀ETFなどの貴金属商品ETFも例外ではないのです。
現物拠出型の場合には、信用リスクは回避していますが、価格変動リスクや為替変動リスクは避けることができません。
というわけで、投資や資産運用というのは、常にリスクとの戦いであるといえるのかもしれません。
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