今後のパラジウム価格の見通しは?
ロシアの供給不足を補うとすると、考えられるのは南アフリカしかありませんが、金ETFのところでも述べたように、南アフリカの設備は老朽化していますので、すぎに産出量を増やすことは困難といえます。
つまり、自動車触媒の需要が増えたとしても、それに応じて供給量が増えることは考えにくいですから、需要が供給を上回れば価格は上昇していくことになります。
よって、パラジウムの供給側に注目しますと、リーマンショックのような大事件でも起きない限りは、パラジウムの価格は上昇していくと判断してよいのかもしれません。
パラジウムETFの価格と日本の景気の関係は?
パラジウムは他の貴金属商品ETFと同じで、日本の景気とは「正の相関関係」にあるといえます。
特にパラジウムは自動車触媒としての需要が大きいことから、よりいっそう景気の動向を敏感に反映します。
つまり、景気が良ければパラジウムETFの価格も上昇し、景気が悪くなればパラジウムETFの価格も下落するということです。
こうした関係があらかじめわかっていれば、パラジウムETFは非常にわかりやすい金融商品といえるのかもしれません。
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