金ETFと年金基金との関係は?
2004年にニューヨーク市場で世界初の金ETFが上場されて以来、その運用残高は急激に拡大しています。
具体的には、2004年には全世界で100トン足らずでしたが、2007年には800トン、2008年末には900トン超と9倍以上に膨らんでいます。
これほど急激に残高が伸びた背景としては、世界最大規模の年金基金であるカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)をはじめとする、多数の機関投資家がリスク分散の手段として金ETFを購入するようになったことがあげられます。
なお、基本的に年金基金は、インフレリスクを回避する目的で金ETFを長期保有するので、金の市中流通量を抑え、金価格の上昇を促す要因となります。
年金基金とはどのようなものですか?
年金基金というのは、年金加入者が積み立てた資産を財源に将来の年金給付を行うための機関です。
この年金基金では、投資先の破綻やインフレなど、様々なリスクを回避しながら運用を行っています。
特に欧米の年金基金は、将来のインフレや金融資産の目減りに備えて金投資を急増させています。
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