パラジウムはどのような金属?
パラジウムというのは、1803年、英国の化学・物理学者であるウイリアム・ウォラストンにより発見された、白金族グループの金属です。
ちなみに、この「パラジウム」という名称は、前年の1802年に初めて観測された小惑星パラスに由来します※。
また、パラジウムはプラチナとは双子の兄弟のような存在であり、金(ゴールド)、銀、ニッケル、銅鉱山などからプラチナと一緒に産出され、精錬工程で分離されます。
なお、パラジウムの埋蔵量は少なく、レアメタル(希少金属)のひとつです。
※小惑星パラスの名前は、ギリシャ神話の女神であるパラス・アテネにちなんだものです。
パラジウムとプラチナの関係は?
パラジウムが銅鉱山などからプラチナと一緒に産出され、精錬工程で分離されるというのは前述のとおりですが、パラジウム価格のヒストリカルチャーとを見ますと、プラチナとほとんど相似形のように動いていることがわかります。
もともと、パラジウムはプラチナの代替品のような扱いで、価格もプラチナよりもかなり安かったのです。
しかしながら、自動車の排ガス触媒として需要が急増すると、パラジウムの価格は上昇し、プラチナをしのぐ価格をつけたこともありました。
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